トップページ > 事業内容について
この法人は、持続可能な経済の実現に向けて、私たちを育む自然環境、歴史、文化の保護に貢献するとともに、広く一般に瀬戸内海の里海文化への理解と関心を芸術的観点から醸成し、環境再生の研究への助成と人材育成を行うことで、社会に貢献することを目的としております。
主な事業
- 自然環境保護と里海文化の再生事業として小鷺島ビオアイル計画の実施と運営
- 瀬戸内里海文化を芸術としてとらえ、表現し普及する事業
- 小鷺島ビオアイル計画に関わる動物、植物、生物の保護育成
- 環境を保護する人材育成のための事業
- その他当法人の目的を達成するために必要な事業
事業の事例―小鷺島ビオアイル計画
限界集落化と乱開発、そして痛ましい事件により傷つけられた小さな離島を、あらたに生まれ成長する一つの生命体と捉えて、人間と自然の持続可能な共生による日本固有の里海文化の再生を、芸術の力を借りて創造的に行う長期継続事業です。
プロジェクト名称の由来
周囲3.2kmの小島を、新たに生まれる生命として育んでいく本計画の名称は、行政的に名付けられた現在の小佐木島ではなく、古来の島名である小鷺島を戴き、生命を意味するbioを冠して、「小鷺島ビオアイル計画」としました。
具体的事業内容
- 植樹事業
今から約40年前、小佐木島を花見の名所とすべく当時の区長を中心として50人弱の小佐木島の島民が、島の周辺全域に桜を植樹した歴史を持ちます。今は一部エリアにしか残っていない桜街道を毎年の植樹によって充実させ、過去に島民が夢見た瀬戸内の花見の名所として小佐木島に多くの人々が集う拠点作りを目的としています。 - 古民家再生事業
小佐木島に存在する使用されていない旧家をお借りして、芸術家チームによるセルフビルドのリノベーションを行うことにより、小佐木島に人が集う場所ができ、新たな文化を作ることを目的としています。
また、離島の古民家を再生する過程を公開するとともに、再生された古民家に環境再生事業の実施風景や、小佐木島の昔の島民の生活文化を再現した展示スペース、芸術的観点からの地域再生に関わるアトリエなどを設け、里海文化を総合的に発信する拠点として活用します。
古民家については、新たに整備する部分だけでなく、建物の寿命を伸ばしながら現在の風景を残していくことにも意味を持たせる再生を行います。
以上の事業を、芸術家とポエック里海財団プロジェクトチームとの恊働で、後世に美しい里海を残すため長期に継続して行われる事業が「小鷺島ビオアイル計画」です。